昨日の減価償却のネタは着想は2か月くらい前からあったものが文書化に苦労し昨日ようやっと無理やりまとめたもので、今日のネタは今日思いつきました。

多分、この概念を無意識に取り入れている人が多いかもしれません。

機会原価

「排他的な複数な案があった場合に断念した方の案で得ることができた収益のうち最大のもの」
日本語にすると日本語でおけーと言いたくなるよくわかんない言い回し。


例えばあなたが10年前卒業した高校の同窓会に呼ばれたとしましょう。

同窓会が開かれた飲み屋には昔のクラスメイトの懐かしい姿。

そんな中に高校時代3年間ずっと思いを寄せていたクラスのアイドル遥ちゃんもいました。

あなたは昔の友人達とわいわいしながらちらっちらっと遥ちゃんを見ていたら彼女はおもむろに近づいてきて声をかけてきました

「久しぶりだね~」

あなたは相変わらず綺麗な彼女にドキドキしながらもどうにか取り繕って
「おう、久しぶり~」
と返します。

「相変わらずイケメンだね!」
と遥ちゃんに言われ照れるあなた。

あなたは照れ隠しに
「そんなお世辞言ったってなにも出ないぜ?」
とか返してみる。

そんなこんなで話は盛り上がり、遥ちゃんはふとこんなことを言い出す

「そういえば気付いてた?私、3年間ずっと君のこと狙ってたんだよ?」

「え?」
突然の告白に驚くあなた。

あの遥ちゃんと、3年間ずっと片思いだったはずのあの遥ちゃんと実は両想いだったと言うではないか!
なんという奇跡!
そうだ、ずっと秘めていた想い、この想いを今打ち明ければ彼女と、そうだ、臆病だった過去の自分と決別するのだ、そうだ、まだ遅くない、あの青春を取り戻すのだ、青春補完計画だ!

そう決意した瞬間
「え?てやっぱり気づいてなかったんだぁ。君鈍感だったもんねぇ。はぁ、なんか喉渇いちゃった。すいませーん」
そう言いながら遥ちゃんは手を挙げた。

そして見てしまった

彼女の左手の薬指にこれ見よがしにはめられた指輪を

そしてあなたは思う
「あんとき告白しときゃなぁ…」


はいこれ機会原価


あなたは高校時代、
「遥ちゃんに告白しない」
という選択を行うことで
「フラれずに済んだ」
という利益を得た反面

「遥ちゃんに告白する」
という選択をしていた時に得られたはずの
「遥ちゃんと付き合えた」
という利益を得られなかった訳です。

すっごい平たく言うと
機会原価=後悔
です。


じゃあ、MTGの話をしますよ。

例題として
あなたは今スタンダードで黒単を使っています。
しかし、エファラの取るアドバンテージがなんかすごそうでエファラを使った青白ビートダウンを作りたいと思っている。
ブリマーズはなんかすんげえ運が良くて4枚集まっちゃってるしあとはエファラを3枚くらい買えばどうにかデッキは作れるだろう。

黒単の主要クリーチャーは
冒涜の悪魔:店頭価格900円、買取価格400円
群れネズミ:店頭価格900円、買取価格400円
夜帷の死霊:店頭価格1200円、買取価格500円
これらを全部4枚ずつ売れば5200円になります。

そしてエファラは現在店頭価格1600円
3枚で4800円、黒単パーツを売れば買えそうです。

しかしここでふと思い悩んでしまう。
「俺の作ろうとしているデッキは勝てないんじゃないだろうか?黒単使ってたらなんだかんだそれなりに勝てるんだし、わざわざ今冒険する必要もないんじゃないか?エファラは誰かが結果を出すのを見てから買えばいいだろう」

選択肢は2つ
①今すぐ黒単を解体してエファラを買う
②しばらく黒単を使ってそのうちエファラを買う

①を選ぶと
カードを売ったお金+5200
カードを買ったお金-4800
差引+400
+エファラ×3

②を選ぶと
カードを売ったお金0
カードを買ったお金0
差引0
+当面トップメタを使える優位性

機会原価はこの+の部分に該当します。
①案で得られた利益を②案の費用だと考えるんですね。
逆もまたしかり

①を選ぶと
お金が400円増える
エファラ(寿命が1年長いカード)が3枚手に入る
ただしもうトップメタを組めなくなる

②を選ぶと
当面はまあまあ勝てる
スタン落ち直前には高確率で暴落する黒単パーツを将来安値で買いたたかれる

大体こんな感じ。
もう少し上手い例を考えられたらよかったんですが。

多分みなさんはこういったことを無意識に考えながらカードを買ったり投げたりしているんじゃないでしょうか?

①案と②案に正解はないですしね。
個々人の自由でしょう。


昔の私だったら③案
「黒単パーツはなんとなく売らないしエファラも欲しいから今月はちょいと大目に残業する
。」
ですかね。

これの機会原価は
「エファラを我慢して残業しなかった」
時の利益、反転すると

「大会に出るチャンスを数回逃す」
でしょうか。


こういった事例に限らず、MTGの対戦って選択の繰り返しです。
ある選択を行ったことであるチャンスを得ながら別のあるチャンスを失っている訳です。


後悔の少ない選択をしましょう

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